せっかく建てた注文住宅なのに20年後30年後に住めなくなったら嫌ですよね。
でもどんな工務店が長持ちする家を建ててくれるか分かりませんよね?
耐久性が良い工務店を選ぶポイントを紹介します。
工務店の耐久性を見る時は以下の点をチェックしましょう。
・気密性能
・断熱性能
・換気計画
・間取りの考え方
耐久性が良い工務店のポイント
【〇=良い工務店・△=普通の工務店・✕=良くない工務店】で評価していきます。
長期優良住宅
△追加料金で対象
✕高額な追加料金を払わないと対象にならない
長期優良住宅とは認定制度の基準をクリアした家の事で、認定基準は主に以下の通りです。
不動産・住宅サイトSUUMO|長期優良住宅の基準や条件は?申請するとどんなメリットがあるの?
より引用
良い工務店は標準仕様で長期優良住宅に対応した家を建てれます。
標準仕様では長期優良住宅の認定は受けれないものの、少し追加オプションをすれば認定基準になるのが普通の工務店です。
ローコストな工務店など多額の追加料金を支払わなければ認定基準に達しないのが良くない工務店です。
長期優良住宅は取得することにより税制面でも色々な優遇を受けれますので、標準仕様で取得できるのであれば申請することをお勧めします。
気密性能
△C値0.6以上2.0未満
✕C値2.0以上
(※〇は私の建てた工務店の数値0.6、△は寒冷地基準の2.0を基準にしました)
C値とは住宅の隙間面積を住宅面積で割った数値で、数値が低いほど住宅の隙間が少なく気密性が高いと言えます。
気密性が十分でないと結露の原因になります。
結露は構造体内部の見えない所でどんどん家を腐らせて行きます。
そのため、家を長持ちさせるには重要な要素です。
ホームページやその工務店が過去に建てた家の測定値を見せてもらいましょう。
ホームページに載せていなかったり、測定値を見せれないのなら、あまりいい数値ではないか測定していないかのどちらかです。
また、自分が建てる時も必ず測定してもらえる工務店にしましょう。
断熱性能
△Ua値0.6以上0.87未満
✕Ua値0.87以上
(※〇はゼッチ基準の0.6、△は省エネ基準の0.87を基準にしました。)
Ua値とは住宅の内部から熱が外部へ逃げる熱損失の合計を外皮面積で割った数値で、数値が低いほど熱が逃げにくく断熱性能が高いと言えます。
断熱性能が低いことも結露の原因となり、家を長持ちさせれなくなってしまいます。
また、部屋ごとの温度差も生じやすくヒートショックなどの健康被害の原因にもなります。
断熱性能は断熱材だけではなく窓も重要です。標準でアルミサッシなどを使っている工務店は注意しましょう。
換気計画
✕換気計画がされていない
高気密、高断熱だけでは結露は防げません。
計画的な換気をしないと高気密高断熱の家では逆に空気が滞り結露の原因になってしまいます。
つまり、計画的な換気がされて初めて耐久性が良い家ができるのです。
工務店を選ぶ時は空気がどこから入ってどこから出ていくのか、シミュレーションしている工務店ならシミュレーション結果を出してくれます。
換気計画を行っている工務店を選びましょう。
間取りの考え方
✕今の事だけを考えて間取りを作る
長く住める家は単に構造躯体の耐久性だけでなく、生活の変化への耐久性も重要です。
生活の変化への耐久とは、「子供が増えた時部屋はどうすのか」「子供が独り立ちした時夫婦だけでは広くないか」「老後足腰が弱った時に1階だけで生活できるか」「歩くのが辛くなった時にバリアフリーにできるか」など、生活の変化に家が対応することができるかです。
我が家では将来1階で寝れるように1階に和室を設け寝室にできるようにしました。
今は2階のベランダに洗濯ものを干していますが、1階にも物干しスペースを作ることで将来全て1階で完結できます。
このように将来の生活の変化を考えた間取りを作ることが大切です。
「今」子供部屋が何部屋欲しくてリビングが何畳欲しいかだけでなく、「将来」その部屋をどう使うかまで考えてくれる工務店を選びましょう。
まとめ
耐久性を重視して工務店を選ぶのであれば、長期優良住宅の基準に達しているかをまず確認しましょう。
その上で、見えない所で家を蝕む結露を防ぐことが重要です。
気密性、断熱性、換気計画がしっかり考えられているかをホームページや過去の測定値で確認しましょう。
そして将来の生活の変化まで考えてくれる工務店を選ぶようにしましょう。
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