住宅展示場に行く前に何か準備しておいた方がいい事ってあるの?
と思いますよね。
この記事では
・モデルハウスで見るべきポイント
・モデルハウスの罠
1.住宅展示場に行く前に準備すること
1.見たいハウスメーカーをリストアップ
住宅展示場にはたくさんのモデルハウスが並んでるので、どれに行けばいいか悩んでしまいますよね。
ですが、1日に見れるのは大体3軒くらいです。
行ってから良さそうなモデルハウスに入ってもいいですが、事前にネットやフリーペーパーなどで1~2軒見たい候補を決めておいて、他は余った時間でふらっと入るくらいがおすすめです。
2.フリーペーパー、ホームページから予約
見学したいハウスメーカーがある時はフリーペーパーやホームページで検索してキャンペーンがやっていないか確認してみましょう。
事前予約で商品券などが貰える可能性があります。
我が家も商品券数千円分や、地元有名店の焼き菓子詰め合わせ、ハーゲンダッツ引換券などもらいました。
3.営業マンからの質問の答えを準備
展示場に行ったら以下のことを必ず聞かれます。
- いつまでに建てるご予定ですか?
- 土地はお決まりですか?
- ご予算はいくらですか?
全て正直に答える必要はないですが、何と答えるか準備しておきましょう。
ちなみに建てるまでの期間が短く、土地が決まっていて、予算が高いほど営業マンがやる気に(しつこく)なります。
2.見るべきポイント
ただ見学しても「広いね~」「すごいね~」で終わってしまいます。
見るべきポイントをしっかり押さえておきましょう。
1.営業マン
一生に1度の買い物を任せる相手です。
頼りない人、信頼できない人では嫌ですよね?
以下の様なポイントを見てみましょう。
- 挨拶がしっかりしているか。
- 服装がキッチリしているか。
- 家族構成や生活スタイル優先順位に合わせた説明をしてくれるか。
- 質問したことに対してしっかり答えれるか。
- デメリットも言ってくれるか。
- 他社の商品についても知っているか。
- 夫と妻や子供への態度が変わらないか。
- スマホの画面がバキバキに割れていないか。
詳しくは良い営業マンに当たる方法5つで!
2.構法・構造
各ハウスメーカー1番の違いは構法・構造(建て方)です。
一条工務店の【ツインモノコック構造】
へーベルハウスの【ハイパワード制震ALC構造】や【重鉄・システムラーメン構造】
積水ハウスの【シャーウッド構法】
パナホームの【HS構法】や【大型パネル工法】
といったようにそれぞれ独自の構法・構造(建て方)を持っています。
それぞれに良さがあり、どれがいいのかは一概には言えません。
実際に見てどの建て方なら自分が納得できるかが重要です。
構法・構造と言っても何を見るの?と思いますよね。
それは下記を参考にしてください。
①柱と柱の距離
建築基準法で構造によって柱と柱の最大の間隔が決まっています。
木造なら何m。鉄骨なら何mという感じです。
なので広い空間を作りたいと思っても数mおきに柱が必要になり、構造次第で思っているほど広い空間にできない可能性があります。
モデルハウスのリビングは、おそらく目一杯広くしてあると思うのでそのハウスメーカーが建てれる限界の広さを把握しましょう。
②耐震?制震?免震?
地震大国日本では地震に対する備えがどれほどできているかが重要です。
各ハウスメーカーがどんな対策をしているか見ておきましょう。
ちなみに耐震、制震、免震の違いを簡単に説明します。
・地震に耐えれる構造かどうか。大手ハウスメーカーなら耐震等級3(最高等級)だと思うので等級では特に差は出ません。
制震とは
・地震の揺れを抑えるもの。震度6の揺れを制震ダンパーなどにより震度3や2相当に軽減する。導入する制震装置により差が出る。
免震とは
・免震装置により地面と建物を切り離すことにより、地震の揺れを理論上ゼロにする。制振装置よりコストが高い。導入していないハウスメーカーもある。
私の考えでは
・耐震等級3は必須。
・制震か免震はどちらかは入れる(予算があり、ハウスメーカーが導入してるなら免震)
です。
③断熱工法
断熱は快適な室温や光熱費にも関わってくるので重要な要素です。
【充填断熱工法】【外張断熱工法】【外内ダブル断熱工法】【へーベルシェルタードダブル断熱構法】など断熱工法も各メーカーによって違います。
これも自分が納得できるものかどうか見ておきましょう。
また、そのモデルハウスが快適な室温になっているか確認しましょう。
断熱性はUa値というものでも判断できます。
Ua値は住宅の各部分の熱損失量を合計し、総外皮面積で割った数値です。
数値の目安ですが、小さい方が断熱性が良く、ZEH基準では0.6以下です。
営業マンにUa値はいくつですか?と聞いてもいいと思います。
④気密性
気密性とは家の隙間の事で、快適な家には断熱とセットで重要な要素です。
気密性がないと部屋の空気が外に漏れてしまうので、エアコンの効きが悪くなったり、花粉やウイルスが中に入り易くなってしまいます。
気密性は見てもわかりませんので、C値というもので判断できます。
C値とは家中の隙間を集めた時の面積を延床面積で割ったもので、数値が小さいほど隙間がなく気密性が高いことを表しています。
しかし、現在省エネ基準から気密性が削除されたため計測していないハウスメーカーもあるようです。
営業マンにC値が何㎠/㎡か聞いてみましょう。
計っているなら「ウチは全棟〇.〇㎠/㎡以下です。」と回答してくれると思います。
目安は国の削除前の基準は寒冷地なら2.0㎠/㎡以下、その他の地域なら5.0㎠/㎡以下で、大手ハウスメーカーなら大体C値0.7㎠/㎡くらいです。
3.キッチン、お風呂、トイレは見なくていい⁈
水回り系はハウスメーカーオリジナルの物ではないので差はありません。
レイアウトなどアイディアとして見ておくのはいいと思いますが、大抵どのハウスメーカーでもTOTOやリクシルなどに外注しています。
たまに特定のメーカーしか入れれませんというところがあるので、自分が使いたい水回りのメーカーがあるなら提携しているか聞いてみましょう。(トイレは絶対TOTOがいい!など)
ただし、落とし穴があるので注意しましょう。
※詳しくは下記の「モデルハウスの罠を知っておこう‐4どこのメーカーでも入れれますはウソ?」で。
3.モデルハウスの罠を知っておこう
1.モデルハウスと同じものは建てられない
営業マンに「この家建てたらいくらしますか?」と聞いてみましょう。
モデルハウスと同じものを建てようとすると1億円以上掛かります。
モデルハウスは良く見せるために大きく広く作ってあり、設備も最上級の物を取り入れているからです。
お金があれば別ですがモデルハウスと同じものは建てられないと思っておきましょう。
そうすればリアルな大きさの家とその値段が分かります。
2.モデルハウスの1畳は大きい
あなた「この部屋広いですね。何畳ですか?」
営業マン「6畳です。」
あなた「6畳ってこんなに広いんですね。」
営業マン「そうなんですよ~」
↑コレ騙されてます!
そもそも1畳って何㎡か知ってますか?
答えは決まっていないです。
1畳の大きさは明確に決まっていないのです。
畳1つの大きさは地域によっても違うようですが一般的なサイズは、
西日本エリア 1910㎜×955㎜
東海エリア 1820㎜×910㎜
関東エリア 1760㎜×878㎜
と様々です。
で、モデルハウスはというと
2000㎜×1000㎜です。(※全てのモデルハウスがこのサイズとは限りません)
デカいッ‼
関東エリアの一般的なサイズと比較すると1畳で約0.45㎡も違います。
6畳だったら2.7㎡も違ってくるのです。
モデルハウスを見て、6畳あれば大きなソファ置いても余裕だな。
と思っても、建てた家にソファを入れてみたら全然スペースがないなんて事に・・・
㎡だとイメージが付きにくい場合は「1畳は何㎜の計算で作ってますか?」と聞きましょう。
3.アンケートを書いたらその時ついた営業マンが担当者に
アンケートを記入してしまうとしてしまうとモデルハウスで案内してくれた営業マンがそのまま担当になります。
よくアンケートは書かない方がいいと言っているのはこのことです。
悪い営業マンに担当されると、
・子供がいるのに全然気を使ってくれない。
・自分の考えを押し付けてくる。
・質問の返答が全然答えになっていない。
・全然設計士や現場監督との意思疎通ができていない。
などかなりのストレスになります。
せっかくの家づくりをイライラしながら進めたくないですよね。
まして重大なミスがあったら大変です。
アンケートは相手の事を知らないうちに担当を決められてしまう、悪魔の契約書なのです。
4.どこのメーカーでも入れれますはウソ?
ウソではないけど実質決まっているようなものです。
水回りのメーカーって色々ありますよね?
特にキッチンはどこのメーカーにしようか迷うのではないでしょうか?
営業マンに「キッチンは〇〇のにしたいんだけど入れれますか?」と聞くとほぼ、「どのメーカーでも入れれますよ。」と答えます。
確かに、部材があればハウスメーカーは配管を繋ぐだけなので、設置はできます。
しかし、問題は価格です。
あなたがキッチンをTOTOにしたかった場合を、ハウスメーカーA社とB社で比較してみましょう。
A社の割引率 TOTO→50% リクシル→45%
B社の割引率 TOTO→10% リクシル→50%
このような割引率で同グレードの定価200万円のキッチンを入れたい場合A社なら10万円の差ですが、B社だと80万円の差が出ます。
こうなるとB社で予算内に収めたい場合、実質リクシルにするか、TOTOにする場合はキッチンのグレードを落とすしかないですよね。
モデルハウスに入っているメーカーはたぶん1番割引率がいい(利益率がいい)メーカーです。
割引率にはメーカー毎に差がある事を知っておきましょう。
同程度の割引率なら見積もりと大差なく変更できます。
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